2011年12月21日水曜日

半谷窯

17世紀の末ころ、左馬という人が現在の相馬市中村に行き陶器の作り方を学び、左馬はさっそく現在の浪江町で陶器を作るための土を見つけ、小さな窯をつくり陶器の制作に成功しました。この技術を村人に伝えて大堀村や、そのまわりの村に陶器を作る家が次々と増え、それまで大堀村は水田も少なく貧しい村であったが、陶器の生産を始めた頃から生活が豊かになり始め、それから約300年の歴史があります。
半谷窯;半谷 貞辰氏

【大堀相馬焼き】の窯元は約30軒。その長い歴史にこの度の震災・原発事故が起こり、全窯元は避難生活を余儀なくされています。

その内の数軒は職替えをしてしまった窯元もあり、現在浪江町を離れ制作活動をしている窯元は僅か2~3軒とか。

現在、半谷さんは福島市西部にある先達窯(清水さん)の工房を借りて制作。相馬焼きの復興に意欲を燃やしています。あたらしいスタートとして10月21・22日の両日、福島駅西口【コラッセふくしま】で展示会を開催し、多くのお客さんが訪れて復活に喜んでいました。
二重夫婦揃
絵付けは奥さんが担当。孫達は遠くに避難し、離ればなれの淋しい生活と慣れない土地で制作活動に二人三脚で意欲を燃やしています。その側で先達窯の清水さんが目を細めて覗き込んでいました。
黒袖千茶 5客

椿紋ティポット(白)
椿紋湯飲 大(白)



窯入れ前の二重湯飲
半谷窯・先達窯の製品は近日中にオープンする【ふくしまの器達】で購入できます。

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