2024年3月28日木曜日

ニホンミツバチ巣箱作りと金陵辺

 一昨年までは何とか飼育出来ていたけれど、昨年全群れが逃走してしまい改めて捕獲作戦です。

4月から7月の【分蜂】時期に備え、待ち受け箱(巣箱)作りです。

分蜂とは?
木の枝などに大量の蜂が集まっているのを見たことはありませんか、それは分蜂と云って蜜蜂が新しく巣を探している最中で、春先に新しい女王蜂が生まれると、古い女王蜂は新しい巣を作るため、約半分の働き蜂(雌)を連れて出て行き、新しい巣を探すために一時的に集まっているだけなので、その間、十数匹の偵察蜂が引っ越し先を探し、見つかれば数時間で殆どいなくなってしまいます。


底のない重箱状に作り、天井から伸びる巣が落ちない様に、巣落ち(赤い十字の所に)防止を取り付けます。


丁番の着いている所は、蜂たちが食べた花粉のカスや侵入したスムシの幼虫・死んだ蜂などの掃き出す為の扉(飼い主のお手伝い用)です。

働き蜂(メス)にはそれぞれ役目を与えられ、子育て係・花粉を運ぶ係・蜜を集める係・掃除係・死んだ仲間を外に運ぶ係・暑い時には巣箱の中に風を送る係等々と。

巣箱の中には前記した様に女王蜂(大きさは働き蜂の3~4倍)は一匹のみ。

実際、見つけるのは大変です。
女王蜂と働き蜂(同じメスです)インターネットからお借りしました

働き蜂の寿命は活発に活動する時期で僅か一ヶ月で、越冬時期でも140日程度です。

働き蜂は、女王蜂のいる間は産卵はしませんが、女王蜂が事故や寿命などの原因で死んでしまうと、卵を産むようになります。

女王蜂と雄(オス)の集合場所が上空にあり、そこに集まって複数の雄蜂と交尾し、無事巣に戻れば、一日約1000個程の卵を産み続け、寿命は約8年と云われています。

底箱には巣門を作り当初は底箱を含め3段から、巣が伸びた(下に)のを確認しながら徐々に(6段~7段)位まで重ねて行きます。

巣門は女王蜂が入るまでは6~7mm程の隙間を空け、完全に入居した後は働き蜂が出入り出来る隙間(約3.5mm)に縮め、スズメバチの侵入を防ぎます。

下から見た巣で天井から鍾乳石の様に下がって来ます。

採密は上の段から2箱(二段)位9月頃に行い、同時に底箱の上に空の2箱を足して行きます。

完成した待ち受け箱を設置して入居を待ちます。  

一昨年夏、趣味の畑での様子(丸い白いものが待ち受けルアー)

一昨年入居後の7月の様子です。
   

ニホンミツバチを捕獲するには、蘭の一種【金陵辺】を使うのが一般的ですが、近年この陵辺の花の香りを科学的に作った待ち受けルアーも効果があります。

待ち受けルアー

因みに双方は【西洋ミツバチ】には全く効果はありません。

ニホンミツバチと西洋ミツバチの違い。
ニホンミツバチは一言で云えば性格はおとなしいけれど我が儘。

ニホンミツバチは昔から日本に住んでいる蜂で、養蜂家が飼育している西洋蜜蜂と比べ飼育が難しく蜜があまり採れないため養蜂にはむかず、野生のため巣箱や環境が気に入らないとすぐ逃去してしまい大変難しい。

生態は謎に包まれています。

これからもその生態を綴って参ります。

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