2025年11月25日火曜日

みかんの季節と歌い継がれる童謡

今年も残すところ僅かとなり、お店には所狭しとみかんが並んでいます。

我が家でも箱買い

当地、東北では平坦な土地にリンゴ・梨・桃等は何処へ行っても見る事が出来ますが、みかん畑は見ることが出来ないので、車で何度も静岡・四国・小豆島などみかんの本場に出かけて、海沿いの段々畑にたわわに実っているみかんを見、地元のみかん園さんから直接譲って頂いた事がありました。

秋の夜長を家族揃って炬燵を囲み、みかんを食べて過ごしたのが見慣れた風景で、時代も様変わりした今、それぞれの過ごし方になっていても、数々の童謡だけはこれからも歌い継がれて行く事でしょう。

この季節になると必ず思い出すのは、童謡【みかんの花咲く丘】で、子供の頃意味も分からず口ずさんでいた童謡の一つです。

先日、その歌詞がどんな状況で生まれたのか、作詞家の【加藤省吾】の生涯をテレビで報じられていました。

特にその状況を感じさせられるのが三番の歌詞。      

       いつか来た丘 かあさんと
         一緒に眺めた あの島よ
           今日もひとりで 見ていると
             やさしい母さん 思われる

1942年7月11日、愛知県名古屋市で生まれ、幼少期に父親の経営する事業の失敗により離散。

静岡の海沿いのみかん畑で母親と海を眺めたのが、心の底に残っていたのが題材と聞く。

この童謡のみならず多くの作詞家は楽しかった事、辛かったこと、悲しかった事を題材とし、それに曲を付けた作曲家とのコラボが長く歌い続けられて来たのですね。

こちらの童謡【赤とんぼ】もその一つ。

作詞家は【三木露風】(みきろふう1889年生まれ)
兵庫県、現在のたつの市に、父・三木節次郎の長男として生まれ、5歳の時に両親が離婚し、母方の祖父母に引き取られて育てられる。

歌詞の意味
①夕焼け小焼の赤とんぼ 負われて見たのはいつの日かは。
 負われて見たとは ⇒ 幼い頃、祖父母に雇われていた子守娘におんぶされて、赤とんぼをみた
 のは何時だったのだろうか。

②山の畑の桑の実を 小籠に摘んだはまぼろしか。
 山の畑で桑の実を摘んだ幼い頃の思い出は「まぼろしだったのか」

③十五でねえやは嫁に行き お里の便りも絶え果てた。
 「ねいや」とは、三木露風の幼少期に子守として働いていた少女のことで、その彼女が十五で
  • 嫁に行き、彼女からの連絡が途絶えてしまった。
夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先。
 赤とんぼが竿の先に止まっている様子で、大人になった露風が赤とんぼを見て、幼い頃
 のい出に浸っている情景とされている。

この童謡、あなたはどんな情景が見えて来るでしょうか?

これは戦争で離れ離れになった家族が、南方から帰還する父親の無事を祈る母子の様(さま)

歳を重ねるとあの時、優しい女先生が弾くオルガンの伴奏で、クラス仲間とツバメが餌をねだるが如く、大きな口を開けて歌った想い出が、無性に蘇って来るのは私だけでしょうか?

2025年11月7日金曜日

紅葉狩り

今年の紅葉狩りは8月の中頃から体調を壊し、カテーテルの検査入院から始まり、白内障で両目の手術。

9月中にはマイコプラズマ肺炎らしき風邪で、激しい咳と高熱に見舞われ、体重も6kgも減り、寝たり起きたりの生活が長引き、漸く10月末頃に落ち着いたと思ったら身内の不幸。

月が変って11月初め仕事を兼ねて気晴らしに吾妻スカイラインを通り、裏磐梯・そして会津若松へ。

例年10月中過ぎ頃が紅葉の見頃なのが、そんな事情で遅めの紅葉を求め出かけた。

三連休の初日でも観光客が少なめだったが、雨上がりで立木の幹も黒ずんでいてカエデやモミジが一層鮮やか。

裏磐梯五色沼には沢山の人達が終わりに近い紅葉を求めて来た人、紺碧色の沼に手こぎボートで小春日和を満喫されている多くのカップル 。
五色沼

五色沼


出店も今年最後のかきいれ時と、力が入っていたようだった。

翌日、連休最後の3日は朝から雨に。

今度は4日その日も仕事関係で山形県蔵王町に。

【蔵王チーズシェッド】で空き席待ちの客が多くも、雨上がりの眩しい日差しのテラスで順番を待ち、お気に入りの手作りハンバーグを頂き満足。

隣のチーズ工場で買い物を終え、蔵王エコーラインへと足を伸ばし、こちらも終わりに近い紅葉を愛でながら、頂上近くまで走ったが冬期閉鎖で山形市内方面に抜ける事が出来ず、宮城県最南西部に位置する【七ヶ宿】方面へ。

ここは江戸時代に奥州と羽州(山形県・秋田県)を結ぶ道が「山中七ヶ宿街道」と称され、7つの宿場があったことが町名の由来となり、今でもその名残が古(いにしえ)の雰囲気が漂い、冬はスキーへ出かけ大好きな宿場町の一つです。

そして当地、町中大通のハナミズキの街路樹も見頃に。

近くを流れる松川堤防の桜の大木も遠くに初冠雪があった吾妻連峰を背に、赤く色づいた葉が散り始めています。

何時もの通り筋の紅葉も。
後方の山は信夫山・高架は東北新幹線

冷え込みは日毎に増し、今年薪ストーブの初炊きです。