2020年2月11日火曜日

風の電話

あの東日本大震災後、テレビなどの報道番組で目にし、行ってみたいと思いつつも行かずじまいでした。

今回、映画化もされ妻を誘って観てきました。


風の電話。
太平洋が見える岩手県上閉伊郡大槌町の風景が気に入って移住した庭師の佐々木格氏が、死去した従兄ともう一度話をしたいとの思いから、海辺の高台にある自宅の庭の隅に白色の電話ボックスを設置したことに始まる。2011年3月11日の東日本大震災の際、自宅から見える浪板海岸を襲った津波を目にした佐々木は、生存した被災者が震災で死別した家族への想いを風に乗せて伝えられるようにと敷地を整備し、祈りの像や海岸に向かうベンチを置いて「メモリアルガーデン」を併設した上で開放した。     【フリー百科事典『ウィキペディア』】より

家族同士のお付き合いをさせて頂き、ゴルフをこよなく愛し四人で近隣のゴルフ場は元より、ハワイ・沖縄・台湾等々に出向き、楽しく過ごさせてくれた大切な先輩(ご主人)が4年前の10月食道癌で逝ってしまった。

末期の激しい痛みを和らげたいと郡山から新幹線で福島まで来て、私の通っている伊達市にある病院の【いたみ外来】に通い続け、帰る時は笑顔で手を振って駅に消える姿は忘れる事は出来ない。

生前、最後の一泊家族同士のお出かけは紫陽花の咲き誇る葉桜の5月末【磐梯町慧日寺】。
磐梯町 慧日寺

この写真はゴルフバックに入れてあり、何時も一緒・・・
そこの薬師如来坐像に長々と手を合わせる姿、そして帰りには来年の桜を見に来たいと云いながらもその願いも叶わず逝ってしまった。

彼の願いを叶えたい思いで亡くなって半年後の春、この写真を持って出掛けた時の桜は今までになく綺麗に感じたのは気のせいだったのでしょうか?。

この、風の電話で亡くなった人に問いかける人達の殆どは『今、どこにいるの?』。

通ずるなら私も彼はどこにいるのかを訪ねたい・・・・・・・

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