2020年7月18日土曜日

鬼あざみ

例年になく梅雨が長引き、何ともスッキリとしない毎日が続いている中、我が家の庭に雑草の如き咲く【鬼あざみ】が雨空に香りを漂わせています。

この鬼あざみを愛(め)でるたび思い出すのは、農家の長男坊であった私(小学6年生の頃)は家畜(乳牛)の餌を朝露を踏みしめながら草刈りに出かけ、餌の草に紛れないように手で払い除けると、その【とげ】が手に刺さり辛かった事。

今、そんな事を妻に話すと、彼女は小さい頃、薄紫のあざみの模様が入った浴衣と、それに合う帯を作って貰ったことが凄く嬉しかったとか。

生まれも育ちも違っていると、この花に対する思いも異なっているんですね!!

この【あざみの歌】は福島出身の歌手、故伊藤 久男さんの大ヒット曲【イヨマンテの夜】に次ぐヒット曲で、当時電蓄で何度も聞き返した事もあり、今でも懐かしく感じます。

優雅なワルツ(円舞曲)のリズム【あざみの歌】を口ずさみながら、撮り置き写真をご覧下さい。

電蓄(電気蓄音機)
電動機を用いてレコード盤を回転し、ピックアップによってレコード針の振動を電気振動に変換し、それを電気的に増幅して音を再生する蓄音機。

茎の高さは1m程、葉は深く裂け縁(ふち)にあるとげは鋭く、 花期は6~9月頃までで、下向きに数個の花をつけ、花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色で 総苞は粘る。


最近、何気なく野に咲く名もない花を見つけると、今まで気づかなかった愛しさや可憐さが感じるのはもう歳のせいでしょうか。

妻にこんな話をすると嬉しい事に、それだけ心に余裕が出来たのよと・・・・・・・

これからは今まで拾い集めて来た欲を一づつ捨てながら、廊下(老化)は走らずゆっくりと歩いて行きたいと思う日々です。

2020年7月4日土曜日

ミツバチの危機

先日、NHKのテレビニュースでも報じられていたが、今、ミツバチ(日本ミツバチ・西洋ミツバチ)の危機が深刻化されています。

日本固有の日本ミツバチは特に深刻です。

6年前ある報道がきっかけで日本ミツバチを守る会【ふくしま和蜂会】を数人で立ち上げ、飼育方法や管理方法などの情報交換をしています。

私が日本ミツバチの飼育に挑戦している事を知った知人が、こんな素晴らしい内容を書いたもを下さいました。

ミツバチの研究で知られる【スピヴァク教授】のプレゼンテーションから、纏められたものです。



ハチは世界の農産物の3割以上の生産に関係して、ハチがいなくなるとスーパーに並ぶ野菜や果物の3分の1は消えてしまう。

現象  
ハチ(養蜂)が大量に突然失踪してしまう!!

原因
単一栽培の大規模農家が増えて、その単一作物が一斉に花が咲き、一斉に収穫されてその時期しかハチにとっての食べ物がないと云う事。

仮説  
昔はクローバーやレンゲなどを植えて土地に栄養を与えていたのが、今は化学肥料や除草剤・ 殺虫剤などのが大量に使われ、特に注目される農薬【ネオニコチノイド】で、一般家庭のガーニ ング用から農業用、シロアリ、ゴキブリ駆除、スプレー殺虫剤、新築住宅の化学建材などに多く使 用されていて、この花粉を食べたミツバチは体力を失い、方向感覚を失ったりと、巣に戻れなくなっ て痙攣を起こして死んでしまうのです。

散々食べ物を探しやっとありつけたと思ったら、その食べ物には殺虫剤が盛られていて、食たら食べたで中毒症状になり、そして時には天敵のダニやスズメバチに襲われて、生きて行くのが厳しい状況を作っているのが私達、つまりか「人」なのです。小さなミツバチは私達の未来を映し出す大きな鏡なのです。
送風係のハチ達
日本ミツバチの性格は非常におとなしい。


ハチは受粉をする事で、私達に多くの食の恵みを与えてくれていて、人類との関係を保っている。

ハチは命を繋ぐために全てのタンパク質を花粉から、炭水化物を花の蜜から得ていて、受粉はそんなハチの食事集めの行動の副産物なのです。

こんな状況下、2年前頃から捕獲が非常に困難になり、現在飼育中の会員数は僅かですが、互いに微力ながらも保持出来ればと意欲を燃やしています。