以前、冬の北海道では大雪で足止めとなり稚内に二連泊、そして初夏は滝川・岩見沢間で大雨により立ち往生とあまり印象は良くなく、今回も台風の接近で危ぶまれたが、5日間とも天候に恵まれて楽しく気の向くままの気軽な旅でした。
9月25日(一日目)
自宅を7時に出て仙台で乗り換え東北新幹線(はやぶさ)で新青森駅11:19分到着。
新青森で乗り換え青森駅へ。
ネットで調べておいた青森駅前のフェスティバルシティアウガ地下1階【郷土料理 津軽三味線 りんご箱】で本場の津軽三味線を聞きながら、創作寿司を堪能。
創作寿司
津軽三味線の始祖は、幕末に五所川原の金木地区に生まれたボサマ「仁太坊」(にたぼう)。それまで地味な門付け芸だった三味線音楽に革新的な奏法を取り入れ、津軽三味線の原型を築いたと・・・・・津軽弁で紹介してくれた。
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郷土料理 津軽三味線 りんご箱 |
舞台の袖では亀さんも豆絞りを頭(首?)に巻いて頑張ってました。
豆絞りがお似合い |
八甲田丸とベイブリッチ |
9月26日(二日目)
青森駅発10:30分スーパー白鳥1号で函館へ。
函館駅12:22分発スーパー北斗7号で札幌、札幌駅から16:30分発スーパーカムイ29号で17:59分旭川に到着。
毎回の事ではあるが函館・札幌間の函館本線は連結数も少なく、利用客が多いため当日の指定券購入は非常に難しく、今回も殆ど約3時間半立ち通しで、疲れ切って予約のホテルへ。
ここで又も問題発生。
次の宿はホテルでネットでの予約が一人旅恒例なので、予定は函館近辺にと思っていたが、いくら探しても札幌・旭川・小樽・函館等々全部満室。
夜中の12時頃やっと探し当てたのが、函館本線小樽築港駅下車の朝里温泉【朝里クラッセホテル】。
道内に泊まることが出来なければ、明日の動物園をスルーして本州に戻って富山方面へとも考えたが土曜日故、何処も同じと判断して前日予約した【ドーミーイン旭川】の天然温泉につかり、疲れ切った身体を癒やして床につく。
9月27日(三日目)
旭川駅前よりバスで約50分、旭山動物園へ。
冬に訪れた時は外の気温が-12度。今度は17度とその温度差は29度。
動物たちはその暑さに殆どお昼寝モード。
気持ちよさそうに |
なんの夢を見ているのか? |
間もなくもぐもぐタイム |
赤みを増した園内 |
札幌から函館本線普通列車で小樽の二つ手前の駅小樽築港で下車して、朝里温泉駅行きのバスに乗り、昨夜遅くどうにか取れたホテル向かう。
降りた目の前に予約したホテル。
凄く豪華なホテルにびっくり。
朝里クラッセホテル正面 |
ピアノ・フルートの生演奏があり、何時もよりリッチな気分を味わう事が出来た。
朝食はバイキングでその品数が多く、しかも小樽駅までの無料送迎バスもあり、料金は朝食付き一泊約8,000円と驚き。
ホテルの後ろにはスキー場、そして近くにはゴルフ場等と、機会がある方には是非お勧めです。
9月28日(四日目)
ホテルの無料送迎バスで約20分小樽駅に。
小樽へは冬場に訪れているので今回は予定をしていなかったが、ホテルが取れない事もあってただ立ち寄るだけとなってしまう。
小樽駅 |
【子を負いて雪の吹きいる停車場に、われ見送りし妻の眉かな】
石川啄木は姉トラの夫、山本千三郎が当時中央小樽駅の駅長であったので、函館から小樽へ家族を呼び寄せる。しかし、わずか5ヶ月後の明治41年1月19日数々の思い出を残して、雪の降る中、妻 節子に見送られこの駅から寂しく釧路へと向かった。
小樽駅11:04分発、エアポート114で札幌へ。
札幌駅12:13分発スーパー北斗10号で函館へ。
この区間(約3時間半)は前記したように当日の指定券確保は非常に難しく、この日も指定券は取れなかったので、自由席を確保する為早めにホームへ。
その満員の車内で素晴らしい行動をされていた若い男性に出会い、涙がこぼれる程の感動を頂いた。
通路は身動きも出来ないほどの混み様なのに、他人の荷物を網棚の上げ下ろしを手伝ったり、トイレに行く乗客にはこれ以上細くなれない程身を細め通してやったりと。
途中空席が出ればお年寄りや女性を誘導して座らせ、自分は持参したいる荷物に腰を下ろしての繰り返し。
列車が昭和新山が右手に見え始めた頃、比較的空き始めたので声を掛けさせて頂き話を伺う事が出来ました。
私はJRの職員で皆さんに少しでも楽しい旅にして頂きたいと思い、お手伝いさせて頂いていますとの事。
通路を挟んだ右側に綺麗にお年を重ねられたご婦人二人も、このパスを利用して栃木から来られ山登りをして帰る途中とか、やはりその一部始終を見て感動されていました。
もちろんこの日はプライベートの乗り合わせらしく、大きな荷物にTシャツ・Jパン姿。
あえてピンぼけに・・・ |
JRの職員だから座ってはダメとか乗客の手荷物を網棚への上げ下ろしを手伝いなさい等との指示はありませんが・・・・と話してくれた。
上層部の怠慢で大事故に繋がらないとも限らない事故が起きている昨今、もう一度、気を引き締め直してお客様の安全を確保して欲しいものと思います。
こんな素晴らしいJRの社員がいる事をどうしても伝えたいと思い掲載しました。
そんな感動を頂きながら函館に到着。
昨晩予約したホテルにチェックイン。
9月29日(五日目)
最終日の今日は少し遠回りをして列車の旅を楽しもうと、函館駅8:08分発白鳥16号で青森へ。
青森駅13:36分発つがる6号で秋田へ。
秋田駅16:34分発秋田新幹線で大曲、その大曲駅17:46分発の奥羽本線ローカル列車で新庄へ。
途中、学生さんが多く乗り降りして賑わっていたが、中間付近の院内駅通過時間18:58分頃から、乗客は私一人と、迷い込んだ【トンボ】のみ・・・凄く心細く感じる。
誰もいない車内 |
迷う込んだ【トンボ】 |
今回も一寸したハプニングと素晴らしい感動を頂き楽しい一人旅でした。
その取り置き写真を纏めてみました。 ブログ【ふくしま便り】では福島地域情報を発信しております。