2012年1月19日木曜日

冬の北海道一人旅最終日(小樽のひと)

一人旅最終日の今日は少し遅めの起床、温泉の朝風呂と朝食をのんびり頂く。出発時間は小樽12:20発普通列車、それまで風も無く天気も良かったのでリックをコインロッカーに預け、近辺を散策する事に。

駅を出てすぐ正面に【石川啄木と小樽駅】と題してこんな誌と案内板があり、その中に啄木が読んだ誌と切ない一説が書いてあった。

            『子を負いて、雪の吹入る停車場に
                          われ見送りし妻の眉かな。』

啄木は姉トラの夫、山本千三郎が当時中央小樽駅長だったので、函館から小樽へ家族を呼び寄せた。しかし、わずか5ヶ月後の明治41年1月19日数々の想い出を残し、雪の降るなか妻、節子に見送られこの地から寂しく釧路へと向かった。

奇しくもその日の一日前が小樽を出て我が家に戻る日とは・・・自分には待っててくれる妻がいる・・幸せなり。

駅を背に真っ直ぐ10分程歩くと小樽港。カモメがのんびり波に浮いていた。
穏やかな小樽港
昨日行った小樽運河の裏側(港沿い)を通り、駅に向かって歩いてくると歩道を横切って二本のレールが敷いて(残って)あった。

古~い赤錆た列車の信号機と手宮線跡地の案内板。
歩道を横切る古い線路。
読めるかな?
また少し歩き続けると雪の残る歩道を怖げに歩くこんな素敵な【小樽のひと】に追いついた。暫くその後を静かに付いて行き、きれいに雪の掃いてある所で『お散歩ですか』と声をお掛けしてみた。

おばあさん『は~い健康のために』と答えてくれた。無言のまヽ一緒に少し歩くと左に曲がりアーケードの中へと入っていった。
小樽のひと
しばし立ち止まり去り行く姿を見ながら、どうぞ何時までも仲良く、お元気で長生きをして下さいと願い歩き始めたら熱いものが頬を伝わって来た。・・・・・・・・

定時のローカル線で長万部まで。その時間故、通勤・通学客はなく乗客はまばら。車中で停まる駅毎。愛用のカメラで雪深いローカル駅舎を撮影していた、年は同じ位の男性の方に失礼かと思ったが声を掛けさせて頂いた。

やはり3年前にリタイヤをされ東北・北海道5日間フリーパスを利用し、15日から神奈川から来られ今夜は函館にお泊まりとの事でした。願わくばどこかで又お会い出来ればと・・・・。旅の撮り置き写真をこちらに纏めてみました。

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