先日、放置しておいたコンクリーの会所枡(溜枡)に、ニホンミツバチが巣を作っていたので空の巣箱に移動させた事を記しましたが、無事移動させたがどうやら無王群のようです。
原因は枡蓋(溜枡)に作っていた巣を切り離した時に、蜜の入った巣が地面に落ちその下敷きになって女王蜂が圧死してしまったようです。
無王群(女王蜂の居ない)の営巣は天板に塊まらず、巣箱の側面に塊まり、上から巣を作るのに対して横の方から巣を作り始めます。
巣箱の下から覗く |
女王蜂がいる正常な巣は天板から作り始め、常に働き蜂に囲まれて世話をされ、巣房はだんだん下に伸び、その女王は多い時には約一日1,000個もの卵を生つけるとか。
同じく巣箱の下から |
ミツバチは女王蜂がいないと、最終的には消滅してしまいます。
理由は無王群の働き蜂(雌蜂)が産卵し始めますが、交尾しないため無精卵しか生む事が出来ないため、その無精卵からは雄蜂しか生まれないためです。
女王蜂は一つの巣房の中に1個、働蜂(雌蜂)は数十個産み付けますが、無精卵の為前記したように生まれるのは雄蜂だけなのです。
では、なぜ働き蜂が産卵するのでしょうか?
女王はいつも働き蜂(雌)が産卵しないように、又王台が作れないように何かの液を分泌し、働き蜂の間で口移しされます。
しかし、女王がいなくなると封印は解け、交尾してない働き蜂が雄蜂になる無精卵を生み、群れの維持を少しでも図ろうとするのか?、それは謎です。
我が家の無王巣箱の蜂達も少しでも快適に長生き出来るように、防寒対策をしてやりました。
そして、こちらは正常な群れで、厳しい寒さに耐え無事越冬出来るようにと同じく防寒対策。
少しでも花粉や蜜を集める事が出来る様に、周りの花類(菊など)は倒さず残してあるので、風の無い暖かい日は巣箱からの出入りも目立ち、花粉を一杯抱えて戻って来ています。
ミツバチ(西洋蜜蜂)等も含め、いなくなってしまうとスーパーから果物や野菜が無くなってしまうとも云われます。
日本固有の生き物の存続が危ぶまれている今日、少し蜜を頂いて大事に守って行きたいと思っています。
8年前、有志を集い【ふくしま和蜂会】を結成。
巣箱作りから始まり、自然捕獲の方法や飼育のあれこれを話し合い乍ら楽しんでいます。
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