2024年8月31日土曜日

上方落語【京の茶漬】

台風10号が各地に被害をもたらしながら、のろのろと日本列島を縦断して間もなく熱帯低気圧に変わろうとしている中で、当地福島も風・雨は弱いものゝ大好きなゴルフや趣味の菜園にも出かける事も出来ず、ふと目にした今日の朝刊に言葉の陰に思いを隠す、秘められた意味合いを察する【京の茶漬け】のコラムが載っていた。

気になったので調べてみると、三代目桂 米朝氏などが演じていてあらすじはこうでした。
三代目 桂 米朝氏

京都の得意先をしばしば訪れる大阪の商人に、いつも帰りがけに女将さんが「何もおへんですけど、ちょっとお茶漬けでも」と、云ってくれるが、茶漬けなど出てきたこともなく、食べてたこともない。
毎度のことで、いい加減腹が立ってきた商人は「よし、いっぺんあの茶漬けを食べてやろう」と、商用にかこつけてその得意先にやってくる。
主人の留守宅に上がり込んで帰りを待って、女将さんと雑談をしながら茶漬けのことを匂わせた会話をするが、気づいている女将さんは知らないぞぶり。
・・・・・・・・・・・・この続きはこちらで。

茶漬けは京都弁でぶぶ漬けと呼ばれていて、他人の家を訪問したと時に「ぶぶ漬けでもどうですか」と勧められたり出されたりした場合、たいていは暗に帰宅を催促していると云う意味合いとか?
ぶぶ漬け(お茶漬け)

「ぶぶ漬けでもどうどすか?」と云われたら、「早く帰ってほしい」と云う意味だと云えますが、実際に使われる事はなく、本来の意味は「大したお構いは出来ないけれど、せめてぶぶ漬けでも食べてゆっくりしていって下さい」と好意的な意味合いです。

ぶぶとは熱いお湯を指し、残ったご飯に漬物を乗せてそれを掛けて食べる軽い食事の事。
 

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